令和8年度 狩猟免許試験「確実に受かる」完全攻略ガイド
令和8年度 狩猟免許試験「確実に受かる」完全攻略ガイド―申請の落とし穴・技能試験の現場攻略・都道府県別注意点
管理者より
狩猟免許を取ろうと思ったとき、最初に壁になるのが「申請手続きの複雑さ」だと思う。自分も免許を取るときに、事前申請の締め切りを勘違いしてヒヤリとした経験がある。「合格率80%だから余裕」と高をくくっていると、試験当日に技能試験で頭が真っ白になることもある。この記事では、単なる日程まとめではなく、現場で実際に役立つ情報——特に「これを知らずに失敗した人を見てきた」という点にフォーカスして書いた。狩猟の世界に踏み込もうとしている方の、確かな一歩になれば嬉しい。
Pt1:令和8年度の試験概要と特徴
令和8年度(2026年度)の狩猟免許試験は、全国47都道府県で順次実施されている。試験の構成自体は例年と大きくは変わっていないが、北海道をはじめいくつかの都道府県で申請方式や様式の変更が行われている点は見落とせない。令和5年度の制度改正以降、特に北海道では「事前申請制」が本格運用されており、申し込みが先着順から抽選・割り振り方式に切り替わっている。その影響で、希望した日程に必ずしも受験できるとは限らなくなった。
また、令和8年度から申請書の様式が新しくなった都道府県もある(北海道日高振興局管内など)。昨年度以前のフォーマットを流用しようとすると受理されない場合があるため、必ず最新の様式を入手することが前提条件になる。細かい話のように思えるかもしれないが、こういう部分で出鼻をくじかれるのが一番もったいない。
⚠ 令和8年度の主な変更ポイント
北海道では令和8年度から申請書様式が更新された。また、兵庫県では電子納付(クレジットカード・インターネットバンキング)による手数料納付が可能になっている。自分の都道府県の最新要項を必ず確認すること。
試験の種類は、わな猟免許・網猟免許・第一種銃猟免許・第二種銃猟免許の4種類。実際にイノシシやシカを狙う人のほとんどは「わな猟」か「第一種銃猟(散弾銃・ライフル)」を目指す。複数の免許を同時取得しようとする場合、同日に複数受験できる都道府県とできない都道府県があるので要確認だ。
Pt2:都道府県別 主要日程・申請スケジュール
狩猟免許試験は都道府県ごとに実施主体・日程・申請方法が異なる。全国一律の「この日に受験」という仕組みではない。そのため、引っ越しをしたり他県で受けようとするときには特に注意が必要だ。受験できるのは、原則として「住所のある都道府県」限定である。
以下の表は、2026年度の主要都道府県における事前申請・試験実施の概要を整理したものだ。
| 都道府県 | 前期申請受付 | 前期試験目安 | 後期申請受付 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 4/30〜5/14(必着) | 6〜8月 | 9/10〜9/24 | 抽選制・様式変更あり |
| 岡山県 | 申請書要確認 | 夏〜秋 | — | 9/14満了者は要更新 |
| 兵庫県 | 春〜夏(要確認) | 夏〜秋 | — | 電子納付対応(新設) |
| 高知県 | 公表済み(5月〜) | 夏 | — | 更新申請5月1日公開 |
| 熊本県 | 通年複数回 | 6月〜翌1月(銃猟) | — | 銃猟最終1/12・わな2/8 |
| その他全国 | 各都道府県HP参照 | 年数回 | — | 定員制・早めに確認 |
📌 確認すべき公式窓口
各都道府県の環境・自然保護担当課(例:北海道の場合は「野生動物対策課」)または、大日本猟友会・各都道府県猟友会の公式サイトを参照すること。民間の「日程まとめサイト」は更新が遅い場合があるため、最終確認は必ず公式で行う。
特に北海道については、前期申請受付が4月30日〜5月14日の2週間のみという非常にタイトなスケジュールで動いている。この記事を読んでいる時点で締め切り間近または既に終了している可能性があるため、後期(9月10日〜)を狙う準備を始めておくのが現実的だろう。
Pt3:【ここが落とし穴】申請で失敗する人のパターン
これが一番伝えたいことかもしれない。試験に落ちる人よりも、申請段階でつまずいて受験すらできない人の方が実は多い。特に初めて免許を取得しようとしている人は、以下の点を頭に叩き込んでほしい。
📝 私の経験
自分が初めて狩猟免許を取った頃、事前講習会の定員をあまり気にしていなかった。「試験さえ申し込めばいい」と思っていたからだ。しかし周りのハンター仲間の話を聞くと、「予備講習会の定員が埋まっていて受けられなかった」という失敗談が出てくる出てくる。技能試験で実物の猟具を触るのが初めて——という状態で当日を迎えた人が、頭が真っ白になって減点をもらうのを見たこともある。申請書類と同じくらい、講習会の日程確保が重要だと今でも思っている。
失敗パターン① 「様式の古いまま申請」
特に北海道は令和8年度から申請書様式が新しくなっている。昨年以前の様式を使い回すと受理されない。様式は各振興局の環境生活課窓口またはホームページからダウンロードできるが、印刷日や取得経路の確認を怠ると、古い様式を掴まされる可能性がある。公式サイトのURLを直接打ち込み、最新版を入手することが鉄則だ。
失敗パターン② 「北海道の抽選に全落ちする」
北海道では希望日程を第1〜第3希望まで記入できるが、全希望日に落選した場合でも追加試験が設定されることがある。ただし、そもそも第3希望まで記入しない人は救済されない可能性がある。兵庫県も同様で、第3希望まで記入しないと「今年度受験できない可能性がある」と公式アナウンスされている。選択肢をケチると痛い目に遭う。
失敗パターン③ 「銃猟と狩猟免許を混同する」
これは初心者に非常に多い誤解だ。狩猟免許(第一種銃猟)を取得しても、猟銃はすぐには持てない。猟銃を所持するには、別途「猟銃所持許可」を警察(公安委員会)から取得する必要がある。この手続きには猟銃等講習会の受講→筆記試験→教習射撃→所持許可申請という長い道のりが必要で、一説には許可下りるまで半年以上かかることもある。つまり、銃猟を目指す人は狩猟免許の申請と並行して、猟銃所持許可の手続きも同時進行で動かし始めるのが正解だ。
失敗パターン④ 「診断書の様式を間違える」
狩猟免許試験には医師の診断書が必要だが、銃砲所持許可申請に使う診断書とは記載事項が異なる。同じ「診断書」でも、用途ごとに別の様式を取得しなければならない。かかりつけ医に「狩猟免許試験用の様式例を見せる」か、各都道府県の要項に記載のサンプルを持参することを強く勧める。
🚫 電話申込は不可!(北海道)
北海道の事前申請は「電子申請」または「郵送申請」の2通りのみ。電話での受付は一切行っていない。急いで電話してしまい、「電話では受け付けられません」と断られてタイムロスするケースは毎年ある。
Pt4:試験の構成と合格基準をおさらい
「合格率80%だから楽勝でしょ」という声をよく聞くが、これには大きな誤解がある。その80%というのは、ほとんどの受験者が猟友会主催の事前講習会(初心者講習会)を受けた上で臨んでいるからだ。何の準備もしない状態で受けて80%受かるわけではない。試験科目は以下の3つで構成される。
| 科目 | 内容 | 合格基準 |
|---|---|---|
| ①知識試験 | 鳥獣法・猟具の知識・鳥獣の生態・個体数管理 | 70%以上の得点 |
| ②適性試験 | 視力・聴力・運動能力の確認 | 規定以上(矯正視力可) |
| ③技能試験 | 鳥獣判別・猟具の取り扱い(組み立て・操作) | 減点方式・30点減点で失格 |
知識試験は、大日本猟友会が発行している公式問題集から大部分が出題される。問題集を繰り返し解けば十分に対応できる。一方で、わな猟でも「鳥類」に関する問題が知識試験に出題されることを知らずに「わな猟だから鳥は関係ない」と高をくくって落とした人を、自分の周りでも数人見ている。技能試験の鳥獣判別は獣類のみだが、知識試験は鳥類も含む。ここは注意が必要だ。
手数料は初めて取得する場合が5,200円(一部免除者は3,900円)。免許の有効期間は取得後3年で、更新手数料は2,900円となっている。
Pt5:技能試験の現場攻略——わな猟・銃猟
技能試験こそが、この試験最大の山場だ。合格率が高い理由の裏返しとして、ここで「減点が重なって失格」になるケースが意外と多い。特に重要なのは猟具の実物を触ったことがない状態で受験しないという点だ。
わな猟の技能試験:猟具の組み立て
技能試験では「使用可能猟具と禁止猟具の判別」と「使用可能猟具1種類の組み立て」が求められる。組み立てを完了できなかった場合、最大31点の減点になる。この1問で一発失格の可能性があるということだ。問題は、組み立てる猟具の種類が事前に指定されない点にある。
📝 私の経験
猟友会仲間から聞いた話だが、試験会場に持ち込める箱わなは持ち運びやすいサイズ——実際にはイタチ用の小型箱わなが使われることが多いという。ただし、これは試験会場によって異なる可能性があるため、地元猟友会の予備講習会で直接確認するのが最も確実だ。自分が初めて試験を受けた際も、予備講習で実物の猟具を触りながら練習できたことが、本番での落ち着きに大きく繋がった。やはり一度でも「手で触ってコツをつかむ」経験があるかどうかで、現場の余裕が全然違う。
銃猟の技能試験:実銃は使わないが油断禁物
第一種銃猟の技能試験では、実際の猟銃(装薬銃)は使用せず、模擬銃を使用する。試験内容は銃の点検・分解・結合、模造弾の装填、射撃姿勢、脱包操作、銃器の受け渡しなど多岐にわたる。実銃に触れること自体が銃刀法上禁止されているため、事前に自分で練習する手段が存在しない。だからこそ、猟友会が開催する初心者講習会での模擬銃を使った練習が不可欠になる。
独学で筆記だけは対策できても、技能試験については講習会なしで突破するのはかなり難しい。費用は猟友会によって異なるが、初心者向けは6,900円程度が多い。この投資を惜しんで試験に落ちるほうが、時間的にも金銭的にも損だ。
技能試験 前日チェックリスト
- 眼鏡・コンタクトを忘れていないか(矯正視力での受験の場合は必携)
- わな猟:猟具の組み立て手順を頭の中でシミュレーションしておく
- 銃猟:脱包操作と銃の受け渡し動作をイメージトレーニングしておく
- 鳥獣判別:狩猟鳥獣・非狩猟鳥獣の絵図を最終確認する
- 会場への経路と開始時刻を再確認する
- 受験票と送付された自宅学習チェックシートを忘れない(北海道の場合)
📰 実例ニュース:
山と溪谷社が2026年1月に発売した専門誌『狩猟生活 2026 VOL.22』の編集長インタビューによると、同誌の読者アンケートでは「狩猟を始めて1年未満の方や未経験の方が3割以上」を占めるという。若い世代や狩猟未経験層が増えている一方で、免許取得の手続きや講習会情報へのアクセスに戸惑う声も多いとのことだ。このデータが示すように、「初めて受けるけど何から手をつけていいか分からない」という人が多数派であることは知っておいてほしい。その人たちが一番引っかかるのが、今回紹介した申請の落とし穴なのだ。
Pt6:免許取得後にすること
晴れて狩猟免許を取得しても、それだけでフィールドに出られるわけではない。実際に猟をするには「狩猟者登録」が必要だ。これは毎年、出猟したい都道府県に対して行う登録で、狩猟者登録証と狩猟者記章が交付される。また、登録の際には「狩猟税」の納付が求められる(有害鳥獣駆除に参加している場合は減免される)。
猟友会に入会すれば、この狩猟者登録手続きを猟友会が代行してくれる場合が多い。加えて、万一の事故に備えた「狩猟保険」への加入も強く推奨する。猟友会経由で入れる保険があるほか、個人加入の選択肢もある。保険の補償内容は細かく違うため、次回の記事で改めて取り上げたいと思っている。
01
狩猟者登録(毎年必要)
出猟する都道府県の担当窓口または猟友会経由で手続き。収入証紙による手数料と狩猟税の納付が必要。
02
猟友会への入会検討
任意だが、入会することで情報・装備・保険・猟場情報が手に入りやすくなる。特に初心者には心強い。
03
狩猟保険への加入
他者への損害賠償リスクに備えるため必須。猟友会加入者は団体保険が利用できる場合が多い。
04
銃猟の場合:猟銃所持許可を別途取得
警察(公安委員会)での講習・試験・申請が必要。免許取得と並行して早めに動き出すのが鉄則。
Pt7:まとめ
ここまで読んでくれた方なら、狩猟免許試験が単なる「筆記試験を受ければいい話」ではないことが分かったはずだ。申請の窓口・様式・期限・抽選の有無など、一つひとつの手続きには落とし穴がある。そしてその落とし穴の多くは、「ちゃんと公式情報を確認していれば避けられた」ものばかりだ。
正直に言う。狩猟の世界は、一度踏み込むと本当に面白い。山の中で自分の読みが当たってシカやイノシシを捕まえる経験は、他の何とも比べられない達成感がある。しかしそこに至るまでの手続きのめんどくささで、「やっぱりやめておこうか」と諦めてしまうのが最ももったいないことだと思っている。だから、この記事で少しでもそのハードルを下げられたなら嬉しい。
今日この記事を読んで「自分も受けてみよう」と思ったなら、まず今すぐ自分の都道府県の担当課(環境・自然保護担当課)のホームページを開いて、令和8年度の試験要項を確認することだ。そして、地元猟友会の初心者講習会の日程も合わせて確認し、カレンダーに入れてしまう。行動を一日遅らせるたびに、その年の受験機会が1つずつ消えていく。
申請の第一歩を踏み出そう
まず都道府県の公式ページで令和8年度試験要項を確認し、地元猟友会の初心者講習会に申し込もう。迷っている時間が一番もったいない。
出典・参考資料
- 北海道環境生活部自然環境局「令和8年度(2026年度)狩猟免許試験のお知らせ」
- 北海道オホーツク総合振興局「令和8年度(2026年度)狩猟免許試験のお知らせ」
- 北海道日高振興局保健環境部「令和8年度(2026年度)狩猟免許更新適性検査のお知らせ」
- 岡山県鳥獣害対策室「令和8(2026)年度狩猟免許の更新を実施します」
- 兵庫県環境部「令和8年度狩猟免許試験案内」(2026年4月10日更新)
- 高知県「令和8年度(2026年)狩猟免許更新のご案内」(2026年5月1日公開)
- 熊本県自然保護課「令和7年度(2025年度)狩猟免許試験のお知らせ」
- 大日本猟友会「狩猟者へのみち|狩猟免許の取得」
- 農林水産省「鳥獣被害対策コーナー」
- 山と溪谷社『狩猟生活 2026 VOL.22』編集長インタビュー(ほんらぼ、2026年2月掲載)
- マイナビ農業「【狩猟免許の取り方】費用や難易度、始め方を現役ハンターが解説!」(2026年4月29日)

